

ファストフードの代表格である牛丼屋さん。
せっせとお金を貯めるべく、よく利用するのだが、時々悲しくなる。
次から次へと人が慌しく短時間で食事をかき込んでいる姿は、狭い養鶏場で餌を食べている鶏か
ベルトコンベアーでの流れ作業の一環で食事をしているかのようだ。
5分から10分程度で済ませる人が多いんじゃないだろうか。皆忙しいんだね。
先日、いつもの様にのんびり食後の時間をまどろんでいると、2つ程隣の席の客が
まだ慣れない感じの若い店員にイラついたような口調で「まだなんだけど」と言っていた。
店員の方は当初客の言っている意味が分からずに返事にやや間が有った。
そりゃそうでしょ。
オーダーがまだなのか、品出しがまだなのか言葉足らずでしょう。
そんなやり取りの最中に、その隣の客は自分のオーダーをその店員が受け付けたのかどうかが
不安だったらしく、彼もまた苛立たしげに「俺の(注文)分かってる?」なんて店員に指差しをしていた。
まぁ別にこの二人の方に顔を向けて見たわけではないのだが、結構きつい態度をとっていたように思う。
いい歳した大人がバイト君を苛めても栓のない事だと思うんだがなぁ。
更に驚いたのは、後者は私の隣の客だったのだが、私の前の紅ショウガを取る時には
「エヘ、すみませんねぇ」と笑みを浮かべながら手を伸ばしたのである。
オイオイ、その腰の低さは何なんだ。店員にはあれ程強く出ていたのに…人によって態度変え過ぎじゃない?
余りの低姿勢に、自分の本を読んでいる姿がそんなに怖いオーラでも出していたのかといぶかしんだ程だ。
あたしゃ普通に読書していただけなんですけどね。勿論、どうぞ、とも言ってさしあげました。
時間に追われていると、つい心も荒んでしまうのかな。
牛丼屋では、こうした待てない苛立ちというシーンに時々出くわす。
1.2分が待てないほどガンガン仕事しているんでしょうね、きっと。凄いわぁ~。